初心者でもできる!GitHub Actions で Android APK を自動ビルドしてゲットするまでの道のり
- 2025年05月19日
💡 前提:本記事は、Android プロジェクトがすでに GitHub 上で管理されていることを前提としています。
まだリポジトリが作成されていない場合は、先に GitHub にプッシュしておきましょう。
📄 GitHub Actions で Android APK を自動ビルドする
この手順は、Android アプリを GitHub にプッシュするだけで自動的に APK をビルドし、ダウンロードできるようにするための設定方法をまとめたものです。
「設定が難しそう」と感じる方でも安心して導入できるよう、ポイントを丁寧に整理しています。
🛠 Step 1:Gradle の準備(環境構築)
GitHub Actions 上では Gradle を直接使えないため、プロジェクトに gradle wrapper
を含めておく必要があります。
以下のファイルがプロジェクトのルートに存在することを確認してください:
gradlew gradlew.bat gradle/wrapper/gradle-wrapper.jar gradle/wrapper/gradle-wrapper.properties
もし存在しない場合:
-
以下の ZIP パッケージをダウンロードし、任意のフォルダに展開してください(例:
C:\Gradle\gradle-7.6
):
👉 Gradle 7.6(ZIP)ダウンロード -
環境変数
GRADLE_HOME
にC:\Gradle\gradle-7.6
を新規追加してください -
環境変数
Path
に%GRADLE_HOME%\bin
を追加してください -
コマンドプロンプトまたは PowerShell を開いて以下を実行し、インストール確認:
gradle -v
-
コマンドプロンプトでプロジェクトのルートディレクトリに移動し、以下のコマンドを実行してください:
gradle wrapper
成功すると以下のようなファイルが生成されます:gradlew
gradlew.bat
gradle/wrapper/gradle-wrapper.jar
gradle/wrapper/gradle-wrapper.properties





⚙️ Step 2:GitHub Actions の設定
以下のパスに CI 用のワークフローファイル(YAML形式)を作成します:
.github/workflows/android-ci.yml
内容は以下の通りです:
name: Android CI with Gradle 7.6 + JDK 11 on: push: branches: - main jobs: build: runs-on: ubuntu-latest steps: - name: Checkout code uses: actions/checkout@v3 - name: Set up JDK 11 uses: actions/setup-java@v3 with: distribution: 'temurin' java-version: '11' - name: Set permissions for gradlew run: chmod +x ./gradlew - name: Build Debug APK run: ./gradlew assembleDebug - name: Upload APK artifact uses: actions/upload-artifact@v4 with: name: debug-apk path: app/build/outputs/apk/debug/app-debug.apk
📤 Step 3:GitHub Desktop で push してビルド開始!
ターミナルを使わず、GitHub Desktop アプリからでも簡単にビルドを開始できます。
- GitHub Desktop を起動します
- 対象のリポジトリを開きます
- 左下のテキストボックスにコミットメッセージを入力(例:
GitHub Actions 初期設定追加
) - 「Commit to main」ボタンをクリック
- その後、画面上部の「Push origin」ボタンをクリック
以上で GitHub にソースコードがアップロードされ、GitHub Actions により自動的にビルドが開始されます。
📦 Step 4:APK をダウンロードする
- GitHub のリポジトリページへアクセス
- Actions タブをクリック
- 最新のビルドジョブを選択(✅マーク付き)
- 画面下部の Artifacts にある「debug-apk」をクリック
- ダウンロードされた ZIP を展開すると
app-debug.apk
が入っています




✅ まとめ
ステップ | 内容 |
---|---|
Step 1 | Gradle Wrapper を用意(gradlew など) |
Step 2 | Workflow ファイル(YAML)を作成 |
Step 3 | GitHub Desktop に push してビルド開始 |
Step 4 | Actions の成果物から APK をダウンロード |
この流れを一度構築すれば、以後は「pushするだけ」で APK が自動生成される体制が整います。
開発チーム全体の作業効率向上や、自動テストとの統合にも役立ちます。