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※ ワンダーロボ設計書および関連する自動開発手法について、すべての著作権はワンダフルフライ株式会社に帰属します。

初心者でもできる!GitHub Actions で Android APK を自動ビルドしてゲットするまでの道のり

💡 前提:本記事は、Android プロジェクトがすでに GitHub 上で管理されていることを前提としています。
まだリポジトリが作成されていない場合は、先に GitHub にプッシュしておきましょう。

📄 GitHub Actions で Android APK を自動ビルドする

この手順は、Android アプリを GitHub にプッシュするだけで自動的に APK をビルドし、ダウンロードできるようにするための設定方法をまとめたものです。
「設定が難しそう」と感じる方でも安心して導入できるよう、ポイントを丁寧に整理しています。


🛠 Step 1:Gradle の準備(環境構築)

GitHub Actions 上では Gradle を直接使えないため、プロジェクトに gradle wrapper を含めておく必要があります。

以下のファイルがプロジェクトのルートに存在することを確認してください:

gradlew
gradlew.bat
gradle/wrapper/gradle-wrapper.jar
gradle/wrapper/gradle-wrapper.properties

もし存在しない場合:

  1. 以下の ZIP パッケージをダウンロードし、任意のフォルダに展開してください(例:C:\Gradle\gradle-7.6):
    👉 Gradle 7.6(ZIP)ダウンロード
  2. 環境変数 GRADLE_HOMEC:\Gradle\gradle-7.6 を新規追加してください


  3. 環境変数 Path%GRADLE_HOME%\bin を追加してください


  4. コマンドプロンプトまたは PowerShell を開いて以下を実行し、インストール確認:
    gradle -v


  5. コマンドプロンプトでプロジェクトのルートディレクトリに移動し、以下のコマンドを実行してください:
    gradle wrapper
    成功すると以下のようなファイルが生成されます:
    • gradlew
    • gradlew.bat
    • gradle/wrapper/gradle-wrapper.jar
    • gradle/wrapper/gradle-wrapper.properties
    これらが生成されれば、GitHub Actions でのビルド準備は完了です。





⚙️ Step 2:GitHub Actions の設定

以下のパスに CI 用のワークフローファイル(YAML形式)を作成します:

.github/workflows/android-ci.yml

内容は以下の通りです:

name: Android CI with Gradle 7.6 + JDK 11

on:
  push:
    branches:
      - main

jobs:
  build:
    runs-on: ubuntu-latest

    steps:
    - name: Checkout code
      uses: actions/checkout@v3

    - name: Set up JDK 11
      uses: actions/setup-java@v3
      with:
        distribution: 'temurin'
        java-version: '11'

    - name: Set permissions for gradlew
      run: chmod +x ./gradlew

    - name: Build Debug APK
      run: ./gradlew assembleDebug

    - name: Upload APK artifact
      uses: actions/upload-artifact@v4
      with:
        name: debug-apk
        path: app/build/outputs/apk/debug/app-debug.apk

📤 Step 3:GitHub Desktop で push してビルド開始!

ターミナルを使わず、GitHub Desktop アプリからでも簡単にビルドを開始できます。

  1. GitHub Desktop を起動します
  2. 対象のリポジトリを開きます
  3. 左下のテキストボックスにコミットメッセージを入力(例:GitHub Actions 初期設定追加
  4. 「Commit to main」ボタンをクリック
  5. その後、画面上部の「Push origin」ボタンをクリック

以上で GitHub にソースコードがアップロードされ、GitHub Actions により自動的にビルドが開始されます。


📦 Step 4:APK をダウンロードする

  1. GitHub のリポジトリページへアクセス
  2. Actions タブをクリック
  3. 最新のビルドジョブを選択(✅マーク付き)


  4. 画面下部の Artifacts にある「debug-apk」をクリック


  5. ダウンロードされた ZIP を展開すると app-debug.apk が入っています





✅ まとめ

ステップ 内容
Step 1 Gradle Wrapper を用意(gradlew など)
Step 2 Workflow ファイル(YAML)を作成
Step 3 GitHub Desktop に push してビルド開始
Step 4 Actions の成果物から APK をダウンロード

この流れを一度構築すれば、以後は「pushするだけ」で APK が自動生成される体制が整います。
開発チーム全体の作業効率向上や、自動テストとの統合にも役立ちます。