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PostgreSQL 環境構築手順

インストーラのダウンロード

インストーラは EDB 社によって提供され、以下のページからダウンロードできます。

Download PostgreSQL

https://www.enterprisedb.com/downloads/postgres-postgresql-downloads

上記のページで OS、バージョンに応じたインストーラをダウンロードします。

ここでは、Windows 10 にバージョン 16 をインストールするので、「Windows x86-64」と「16.x」が交わったところの をクリックします。

別のページに移動し、しばらく待つと、ダウンロードが開始されます。

インストーラによるインストール

インストーラのファイル名は postgresql-16.x-y-windows-x64.exe で、名前に含まれる 16.x は PostgreSQL のバージョン番号、

y はインストーラのリリース番号、windows-x64 は OS を表します。

 

ファイルをダブルクリックし、インストーラを起動します。

「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」とのダイアログが表示されるので、アプリの名前や発行元を確認の上、

問題なければ、「はい」をクリックします

 

PostgreSQL の動作に必要な Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージがインストールされていない場合には、自動的にインストールされます。

スプラッシュスクリーンが表示されます。

しばらく待つと、インストーラが起動されます。「Next」をクリックします。

インストール先のフォルダを指定します。バージョン 16 だとデフォルトでは C:\Program Files\PostgreSQL\16 になります。とくに変更の必要はないでしょう。変更する場合はフォルダのパスを直接入力するか、フォルダのアイコンをクリックし、起動されるダイアログでフォルダを選択します。フォルダを指定したら、「Next」をクリックします。

インストールするコンポーネントを選択します。選択できるコンポーネントは以下のとおりです。

コンポーネント名 説明
PostgreSQL Server PostgreSQL のサーバ本体
pgAdmin 4 PostgreSQL の管理や操作を行う GUI ツール
Stack Builder PostgreSQL の周辺ツールをインストールするユーティリティ
Command Line Tools PostgreSQL のコマンドラインツールとライブラリ

 

デフォルトではすべて選択されています。PostgreSQL をサーバとして使うなら、少なくとも「PostgreSQL Server」を選択する必要があります。とくに選択を外す必要はないでしょう。選択を外す場合はコンポーネント名の前のチェックボックスをクリックし、チェックを外します。コンポーネントを選択したら、「Next」をクリックします。

 

データベースクラスタ作成先のフォルダを指定します。データベースクラスタとはデータベースを格納する領域のことです。デフォルトではインストール先の下の data で、バージョン 16 だと C:\Program Files\PostgreSQL\16\data になります。とくに変更の必要はないでしょう。フォルダを指定したら、「Next」をクリックします。

スーパーユーザ postgres のパスワードを指定します。パスワードは確認のため、同じものを 2 回入力します。データベースへの接続時に必要になるので、忘れないように注意してください。パスワードを入力したら、「Next」をクリックします。

クライアントからの接続を受けつけるポート番号を入力します。デフォルトでは 5432 ポートになります。複数バージョンの PostgreSQL をインストールするなどしていて、すでに 5432 ポートを使っている場合でもなければ、とくに変更の必要はないでしょう。ポート番号を入力したら、「Next」をクリックします。

デフォルトのロケールを選択します。ロケールは言語や国によって異なる文字の扱いや並び替え順を指定するものです。デフォルトの [Default locale] では OS の設定に基づくロケール、日本語の環境であれば Japanese_Japan.932 が選択されます。日本語ではロケールを使う必要があまりなく、ロケールを使うと文字の処理が遅くなり、インデックスの作成時にオプションを指定しないと、LIKE でインデックスも使えなくなるので、ロケールを使わないことを示す C を選択しておきましょう。ロケールを選択したら、「Next」をクリックします。

インストールの設定内容が表示されるので、確認の上、問題なければ、「Next」をクリックします。

これでインストールの準備はできたので、このままインストールするなら、「Next」をクリックします。

インストールが開始されるので、完了するまでしばらく待ちます。

コンポーネントの選択時に Stack Builder のチェックを外してなければ、インストーラの終了後に Stack Builder を起動するかを選択します。デフォルトでは選択されています。あとでいつでも起動できるので、選択は外しておきましょう。起動するかを選択したら、「Finish」をクリックします。

 

PostgreSQL サービスの起動と停止

ostgreSQL サーバは Windows サービスとして登録され、起動された状態になっています。また、OS の起動や停止に応じて自動的に起動や停止も行われるようになっています。

サービスを手動で起動や停止を行ったり、設定の変更を反映させるのに再起動したりするには、サービス管理コンソールを使います。サービス管理コンソールを起動するには、スタートメニューの「Windows 管理ツール」の「サービス」をクリックするか、「ファイル名を指定して実行」で services.msc と入力します。

サービス一覧から PostgreSQL サービスを選択し、右クリックして表示されるメニューから行う操作をクリックします。サービス名は postgresql-x64-16 で、名前に含まれる 16 は PostgreSQL のバージョン番号を表し、64 ビットの場合には -x64 がつきます。

スタートメニューの PostgreSQL フォルダ

スタートメニューに PostgreSQL フォルダが作成されています。フォルダ名はバージョン 16 だと「PostgreSQL 16」になります。

フォルダに含まれるショートカットは以下のとおりです。

ショートカット名 説明
Application Stack Builder Stack Builder を起動
Installation notes インストールノートを表示
pgAdmin 4 pgAdmin 4 を起動
pgAdmin documentation pgAdmin マニュアルを表示
PostgreSQL documentation PostgreSQL マニュアルを表示
PostgreSQL release note PostgreSQL リリースノートを表示
Reload Configuration 設定ファイルの再読み込みを行う
SQL Shell (psql) SQL の実行を行う psql を起動

 

インストールノートには Windows バイナリの注意点、pgAdmin と PostgreSQL マニュアルには各ソフトウェアの使い方、PostgreSQL リリースノートには各バージョンの変更点が英語で書かれています。日本語の情報が必要な場合には、PostgreSQL マニュアルは 日本 PostgreSQL ユーザ会 の PostgreSQL 日本語ドキュメント、PostgreSQL リリースノートは SRA OSS 社 の PostgreSQL 技術情報 を参照するのがよいでしょう。

設定ファイルの再読み込みは変更した設定を反映するのに使います。設定ファイルはデータベースクラスタ内に格納されており、postgresql.conf でコメントに (change requires restart) がついたパラメータは変更の反映に再起動が必要で、それ以外のパラメータや pg_hba.conf は設定ファイルの再読み込みで変更を反映できます。